症例報告 お尻から足にかけてのシビレ

40代男性 10年位前より腰痛、立位の継続でお尻から足にかけてのシビレ感。

右腰部分に圧すると足にシビレが出るポイントあり。体を後屈するのがつらい。

 

マッサージをしたら少しは楽になるが、しばらくしたら元にもどってしまう。

 

治療

操体法で身体の歪み、筋肉の緊張をとってから、足の筋肉(モモ裏、内側)の筋肉を指圧で緩める。特に内側の内転筋が非常にこわばっていて、そこを重点的に緩めます。

 

その後、梨状筋というお尻の筋肉(坐骨神経の通り道)を足を動かしながら温熱器で熱刺激を入れる温熱療法をじっくりと行います。

 

急性腰痛ならこれだけでだいぶ楽になり、患部にあまり刺激を入れない方がいいですが、10年来の慢性腰痛で、腰の筋肉がかなり固くこわばっているので、こわばった筋肉をねらって(腰方形筋、多裂筋など)鍼治療。

 

緩んだところで、右腰部の圧すると足にシビレが出るポイントを中心に腰、背中に温熱療法。圧すると足にシビレが出るポイントに熱を入れると、最初は非常に熱がっていたのが、繰り返し注熱をしていくと、熱さをあまり感じなくなり、そこで施術終了。

 

その後圧してみても足にシビレは出ず、体の後屈もだいぶスムーズ出来るようになる。

 

深部まで熱を入れることにより、痛みの神経を刺激していた組織が緩み、解放され痛み刺激を送らなくなったのだと思われます。

 

鹿児島市内からの来院で、通院に1時間以上かかり、仕事の都合でなかなか来院出来ないので、自宅ケアのやり方を教えて、次回来院の目安を伝えておきました。

 

月1~2回は頑張って通院するそうです。

健康堂治療院